よくあるご病気について

肛門と直腸の病気

肛門と直腸にはいろいろな病気があります。よくある肛門と直腸の病気について簡単に説明します。

痔核

一般にいぼ痔といわれるもので肛門の外側に発生するもの(外痔核)と内側に発生するもの(内痔核)があります。

外痔核は肛門の外側の血管と結合組織がしこりとなったもので時々腫れて痛くなります。
大きく腫れた時には手術で切除することになりますが、入院が必要になることはほとんどありません。
小さいものは飲み薬と軟膏で腫れと痛みはなくなります。

内痔核は肛門の内側にでき血管の塊のようなものです。
軽いものは硬い便を無理に出した時に少量の出血がありますが痛みは伴いません。
大きくなると出血量も多くなるようになり排便時疣のようなものが肛門から脱出するようになります(脱肛)。
軽いものは坐薬で治療しますが大きくなって出血が多い時や脱肛する場合には手術が必要になります。
軽い程度であれば外来手術が可能ですが、中等度から重度の場合、数日 〜 4〜5日の入院が必要な場合もあります。手術後は1週に1度ぐらいの通院が必要です。

裂肛

一般に切れ痔といわれるもので肛門の粘膜が裂けた状態になっています。
排便の時に痛み出血を伴います。痛みが強くて排便ができないようになることもあります。

慢性化したものは肛門の外側に疣(いぼ)のようなもの(みはり疣といいます)ができ、肛門の内側に硬い疣ができ(肥大乳頭といいます)排便のたびに脱出するようになります。
痛みが軽いものは繊維が多いものをたくさん食べて水分も多目に飲むようにして便を軟らかくすれば治ることが多いのですが、痛みが強い場合は深い傷ができているとかんがえられます。

ひどくなると、内括約筋(肛門の括約筋のうち一番内側の筋肉)が炎症の繰り返しにより固くなり排便も困難になります。
急性の裂肛は簡単な手術を行うことがあります。

慢性化したものは入院手術が必要になりますが、数日で退院できます。

肛門周囲膿瘍

肛門のまわりに膿が溜まった状態です。痔ろうが原因であることが多いです。
はじめは何となく重苦しい感じがするだけですが、少しずつ腫れぼったくなり歩いたり咳などをすると響くような強い痛みを感じるようになります。
自然に破れて膿が出てくることもありますが深いところに膿が溜まった場合には切開手術が必要になります。
膿が出れば痛みはなくなりますがこれで完治するわけではありません。
痔ろうが原因の場合、痔ろうの治療をしないと再発する可能性が高いので痔ろうの手術をおすすめします。

痔ろう

便の中の細菌が肛門小窩というくぼみに入りこんで感染すると化膿して膿がたまり、やがて膿が外に流れ出るためのトンネル「ろう管」が出来てしまいます。この状態が「痔ろう」です。
細い管で肛門の内部とつながっており、硬い部分だけを切除しても必ず再発します。
いろいろなタイプがありますが大部分は深くなったりあちこちに枝別れして悪化します。
時には膿が多量に溜り肛門周囲膿瘍になることもあります。
あまり長期間(10年以上)放っておくとがんが発生することもあります(痔ろうがん)。

治療は肛門につながっている部分を含めて切除することになりますが、複雑なものは専門医の手術が必要です。
再発や肛門機能の低下に注意が必要ですので特に専門医の手術が必要な疾患です。

肛門周囲湿疹

肛門のまわりがただれてかゆくなる病気です。
肛門を紙などの硬いものでゴシゴシこすることが主な原因で、こすることによって肛門やその周囲に浅い傷ができ弱い痛みがかゆみに感じるため、ますますこすっているうちに慢性化します。
ひどくなるとかゆくて夜も眠れないほどになります。
まず紙やタオルなどで強くこすらないようにし、慢性湿疹に効果がある軟膏を塗るようにして下さい。

あまり治らない時には専門医に診てもらって下さい。

直腸脱

直腸を支えている骨盤底の筋力が低下し、直腸が肛門から脱出する状態です。出産経験の多い高齢女性に多いです。同時に子宮脱も伴うこともあります。

症状

初期では、排便時のみの脱出ですが、進行してくると立っているだけで直腸が脱出してきます。排便後に手で押し込まないといつまでも腫れや痛みがつづき、下着に触れて出血するようになります。

治療

直腸脱は手術をしないと治りません。手術の方法としては経肛門的な方法と、経腹的(開腹手術または腹腔鏡手術)な方法があります。

1. 経肛門的手術

肛門管の周囲を糸で縫い締める肛門輪縫縮術(Thiersh method)と、肛門の粘膜を結紮して少しずつ縫い縮めるGant-三輪法を同時に行います。腰椎麻酔で行います。数日間の入院が必要です。
当院でも施行しておりますので、症状のある方はいつでもご相談ください。

2. 経腹的手術(開腹手術または腹腔鏡手術)

腹腔内で直腸をメッシュなどの人工物を用いて固定する方法です。経肛門的手術に比べ、再発率が低いと言われています。この方法をご希望であれば、全身麻酔が必要になりますので、全身麻酔が可能な病院の消化器外科を受診してください。

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